狆は、犬の中でもほがらかでとても元気な愛らしい犬です。
飼い主にもよくなつき、気をひこうと思って
一生懸命にアピールするような健気な姿も見られます。
とても温厚な性格で凶暴性はほとんど見られず、
むやみやたらに吠えるということもありません。
見知らぬ人にでもすぐに心を許し、
好意的でなつきやすい狆は、
番犬として飼うには適さない犬種といえるでしょう。
狆は飼い主以外の人にも興味を示し
近寄っていったりと友好的にふるまうので、
お客さんが来ても飛びかかったり噛みついたりすることもなく安心です。
さらに犬以外のペットや他の犬種にも好意的なので、
一緒に飼ってもうまくやっていけます。
かまってもらうのが大好きなので、
小さな子供の遊び相手になれるとても飼いやすい犬です。
しかし、狆は自尊心が少々高く、あまりに放っておいたり
何でも要求するままに与えるというとこはやめましょう。
甘やかしすぎると自分が飼い主よりも上の存在だと思いこみ、
極度にわがままになってしまって言うことをきかなくなる場合もあるため、
早いうちからしつけを正しく行うことが大切です。
狆は、しつけさえしっかり行えば飼い主に従順で
とても愛らしくおとなしい性質なので、ペットとしては最適です。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
狆は元々日本で産出された犬種ですが、
祖先はヨーロッパのスパニエルという
犬の血を引く外国産の犬種だと言われており、
奈良時代に現在の韓国から日本政府に献上されたのが始まりのようです。
名称の由来は、身体が小さい犬という意味で
「ちいさいいぬ」が縮まって
「ちん」と呼ばれるようになったという説があります。
さらに漢字については獣という意味と、
犬のようでも猫のようでもあるというイメージから
作られたと言われています。
江戸時代には愛玩犬としての人気が高まり、
狆を飼うことはお金持ちのステイタスだと思われていたことから、
多くの大名の家で飼育されていました。
それからは頭数が増え、一般の家庭でも気軽に飼えるようになっていきます。
また、狆専用の医者が現在の獣医師の始まりだったとも言われています。
その後、狆は江戸時代に黒船で来航したペリーによって海外へと運ばれ、
「ジャパニーズ・パグ」という名称がつけられ、
たくさんの人が飼育するようになりました。
それから「ジャパニーズ・スパニエル」と呼ばれるようになり、
今では「ジャパニーズ・チン」という名前で親しまれています。
江戸から明治にかけても狆を飼育している人は多かったのですが、
戦後は外国産の犬が入ってくるようになったせいで
少しずつ数を減らしてきています。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
狆は頭の長さに比べて鼻が短い短頭種で、
鼻が潰れて鼻の穴が小さい短吻種であるという特徴から、
他の犬よりかかりやすい病気があるので注意しましょう。
犬は呼吸で体内の熱を放出させますが、
狆は鼻の穴が小さく他の犬より呼吸数が多いため、
体温調節がうまくいきません。
そのため、高温多湿の場所にいると熱中症や熱射病にかかりやすくなります。
夏場は特に注意し、室内の温度や湿度を一定に保つ必要があります。
狆は短頭種なので、喉の奥の方にある軟口蓋、
つまり喉仏が大きく呼吸をするたびに息がかかり、
ブルブルと震えることによっていびきとなります。
呼吸をする度に軟口蓋が少しずつ垂れ下がると、
「軟口蓋過長症」という病気になります。
軟口蓋があまりにも伸びると呼吸できなくなるので、
いびきがひどい、時々せき込むなどの症状があれば、
一度獣医師の診察を受けましょう。
また、狆は目が前に飛び出ているので、
目に衝撃を受けると眼球が飛び出してしまう場合もあります。
そうなったら濡れたガーゼでそっと眼球を元に戻すか、
すぐに病院に連れていくようにしましょう。
そして、目の周りに生えている毛が目にあたり、
傷を付けて角膜炎になることもあります。
目の周りの毛が伸びすぎていたらカットすると良いでしょう。
また、狆は鼻と目を通す鼻涙管が狭いので、
涙が鼻へ流れにくく目尻にたまりやすい「流涙症」にもかかりやすいのです。
目の周りの毛が常に湿った状態になると細菌が繁殖しやすく、
皮膚炎になりやすいので涙はこまめに拭き取りましょう。
柴犬
ビーグル
キャバリア
フレンチブルドッグ
コーギー
狆のような小型犬がかかりやすい代表的な病気には、
まず「膝蓋骨脱臼」があります。
通常、膝蓋骨や関節は筋肉や靭帯によってスムーズに動きますが、
脱臼により膝蓋骨が元の場所から飛び出ることがあります。
膝蓋骨脱臼は外から膝蓋骨に強い力がかかり、
筋肉や靭帯などがたるんでしまった場合と、
生まれながらに骨が変形していたり
筋肉などにたるみが見られることが原因と言われています。
膝蓋骨を脱臼すると膝の曲げ伸ばしがスムーズにできず、
病状が悪化すると歩けなくなる場合もあります。
症状が軽いと薬で治りますが、ひどい場合には手術が必要になります。
また、臍が飛びだし「でべそ」になる「臍ヘルニア」も、
狆のような小型犬に多い病気です。
臍ヘルニアは、呼吸の際などにかかるお腹の圧力で
臍の内側にある腸管などが外へ出てしまうことで起こります。
手術をする場合もありますが、
子犬の頃にでべそでも成犬になるまでに自然に治る場合もあります。
他には「大腿骨骨頭壊死症(レッグベルテス)」も
狆がかかりやすい病気に挙げられます。
後ろ足の血管に異常をきたし大腿骨の骨頭の細胞が死滅する病気で、
最終的には手術が必要になります。
足を引きずったり痛がったりした場合には、
病院で診察を受けさせましょう。
狆のような小型犬には様々な病気があるので、
日頃から様子をよく見ながら注意しましょう。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
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ヨークシャーテリア